横井 信のお気に入りの歌一覧
明日歌
もの云わぬ柱にそっと寄りかかり「嘘だったの?」と問う雪の朝
9
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夕夏
かいぜんのけいひねあげでしょうひしゃにおしつけそのごねさげはしない
3
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こるちぞう
雪投げて積んで重かろ蹈んづけていぢめては待つ春の彩
8
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虹岡思惟造
降りしきる雪を見上げて吐息付き貴女はようやく口を開きぬ
10
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舞
冬の間の穏やかな日に母の引くソリに乗る子の小さ欠伸す
9
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詠み人知らず
幼等の寄りてハッピーバースディ歌貰ふ夫ゆるり綻ぶ
16
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び わ
独り身の寂しさ訴え妻対応愛する旦那あの世に逝かれ
6
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茂作
枝はらひ せぬ梅の木のいち早く 紅を廣げて初音待つらん
18
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うすべに
青空に菜の花ゆらす 波たてて冬風おろす比良のやまなみ
12
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灰色猫
死についてイメージすれば白色の花の香りが私を包む
9
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灰色猫
うさぎより弱い僕らの寂しさにどうか娯楽をお与えください
6
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杜鵑草
山の邊の霜はまだしも梅蕾ほどけてまだき春をよそほふ
9
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恣翁
瀬の音にまぎれたる雨 闇を籠め 窓を放てば 軒を打つなり
16
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わかばみち
肉を焼くシェフの後ろを老シェフが通ると想う血脈と技
12
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滝川昌之
雪予報 両手と挙げたワイパーのノーマルタイヤは戦意喪失
15
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詠み人知らず
石の上 ふるき京の弥栄を おもひて住まふ民草の明け暮れ
4
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詠み人知らず
日を跨ぎ 遠く異朝を訪へば 白夜の國に夜は及ばず
4
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ななかまど
産まれたる波は朝日をはじきおり今日の一日を始むしるしに
16
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広葉樹
一膳と一汁一菜いっぺんに薬五種盛り吾を生かせり
11
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へし切
湯につかり身体を温め 飲む水は 喉越しもよく腹に泌みいる
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