波並のお気に入りの歌一覧
浅草大将
東海の熱き血潮に立つまでにたたみの上に染まずただよふ
12
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島祝
パン食める乙女にフラグも竜田川当たれど頬の紅葉なりけり
13
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浅草大将
世に君が身もたち花の香を聞けば名をあげまきの志偲はゆ
15
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薫智
共用の廊下みそぎをしていたら余計な心消え無になれた
10
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山桃
魂込めよをんな仕上げに鏡見て帶を叩きて善しの一言
20
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浅草大将
ぬばたまの闇の微かな揺らめきに花ひとひらが沈みゆく音
17
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浅草大将
傷みつつ踏みゆく跡に匂へかし薄くれなゐの野いばらの花
21
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聴雨
うす紅の桃一輪をかんざしに心ひとひら歌にしたたむ
90
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悠々
むらさきもよけれどこれは白の藤小雨にぬるる襟足しろく
26
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水島寒月
郭公の決然啼くを見上げたりしばし自転車漕ぐ足を止め
4
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紫苑
鶴首をめぐる空気のひずむ見ゆ青磁の瓶のきはまりて立つ
17
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詠み人知らず
夕方の広まる前に草原でこの指とまれを声の限りに
9
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ふきのとう
定年後犀川の土手で涙した父の心情わかる歳になり
9
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垂々
アカシック・レコードを更新してくるよ。三万光年後にまた逢おう。
8
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芳立
花の名を知れば呼ばへり小手毬よ小手毬よとて片恋のごと
17
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浅草大将
しき島のやまとごころの美しきは山芍薬のくれなゐに見よ
13
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島祝
川みなみ砕けて浮かぶ水泡なれば憂しの病の消えぬものかは
14
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田中ましろ
最終の新幹線の網棚に誰かが夢を置き忘れてる
8
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田中ましろ
ふたりして叱られている兄妹が手をつないでる夜更かしのあと
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田中ましろ
今日あったことを聞かせて 穴あきのジグソーパズルを眺める深夜
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