詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
コタロー
完熟のたわわに實る柿を喰ふメジロの番ひ小さく鳴くなり
11
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ななかまど
汚染土を重たきようにトラックは乗せてゆきたり核の憂いを
8
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夢士
太りゆく月の灯りや十日夜かかしも揃ひて感謝の宴
14
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KEN
かもしかの 聲のこだまを 愁ふらむ もみぢに小波 女沼の鏡
10
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横井 信
川越しに遠くに霞む病棟を染める朝陽を今日も見ている
11
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滝川昌之
筆と成りキセルと成って生き生きと噺家の手に踊る扇子よ
21
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ななかまど
渋柿の皮むきおれば寂しくも柿の色して陽は沈みたり
11
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横井 信
ふと沁みる治りかけてた傷口にそっと触れてく秋の夕暮れ
15
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舞
虎落笛哭くな木枯らし暮れの空背屈め歩む虚ろな胸に
8
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灰色猫
夢なんて描いちまって眠れずに興奮してる少年であれ
16
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KEN
この秋の 野分の跡の 川の岸 眞砂を探す 鷺影ひとつ
14
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KEN
こがらしに しぐれの混じる 夜半の路 褪せたあぢさゐ まなこに宿る
15
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只野ハル
秋深し俯き伸びる影ひとつ腕を広げた僕は案山子だ
11
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コタロー
何處までも廣き青空誰のもの獨り占めしてシーツを干しぬ
7
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神戸風見鶏
史と樂に澪を求めて越しぬれど 歌の道には標なしとや
28
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ななかまど
吾のまえ横ぎる人の数あまた選りに選って共に歩く妻
11
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恣翁
夕闇に 芒の花の 仄白く光る今宵は 十三夜かも
15
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へし切
返り咲く花もありやと吾が庭の小春のどけき石蕗の花
17
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へし切
小春日の 日中 照る日の穏やかに 冬立つ野辺の色かはりゆく
22
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横井 信
前を見て進む小径に朝顔の季節はずれの夢が咲いてる
15
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