詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
恣翁
霧雨に 暗き波頭の潮を追ひ 江を渡れば 雁が音頻り
17
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恣翁
色付きし山に 翠の鮮やかに見ゆれば 夕に靄の籠むまじ
22
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恣翁
当てもなく 侘しく揺るる尾花すら 頭上白きに 名利求めむ
17
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恣翁
アカマンマ 散り残りたる花の紅 水に寂しく映りたるかな
23
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恣翁
夜具の辺に 秋の気配の寂しくて 児をあやしつつ 君冬着縫ふ
33
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恣翁
海の底を吸ひ上げつがに 黒雲を巻き 竜巻の宙を昇れり
21
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恣翁
年老いて 無病なれども 痩せぬるを 今年の冬着や 詰めて仕立てむ
22
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恣翁
一条の雲無き空に 鐘楼の 紅葉の上枝ゆ高く聳けり
21
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恣翁
刈り取られ 冬の色濃き稲田にぞ 落ち穂啄む鴉群れける
27
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恣翁
寒鴉 背に乗せ 牛やゆっくりと 夕陽を浴びて 共にし帰る
17
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恣翁
木枯らしに 解れし髪を掻き上げて 伏し目の吾娘は 何を笑まうか
33
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恣翁
宮の灯に誘はれ 酔ひて彷徨へば 雁が音高く 月に声有り
33
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恣翁
誰が飾る 両朶の芙蓉の似たりけり 華燭の宴の新郎新婦に
16
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恣翁
霜の下り 色付く山に陽を浴びて 楢の樹肌は銀に輝く
29
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恣翁
舟歌に混じり 葉擦れのざわめきや雨音乗せて 西風の吹く
31
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恣翁
樽に在る新酒に 艶は無けれども 酌めば 動きて光放てり
22
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恣翁
霜風を帯びて 夜景に瀬の音の響き 頭上に 今し月在り
17
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恣翁
名利逃れ 侘びむとすれど 安らがず 旧知の友の栄達聞けば
23
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恣翁
炊煙に 葉落とす梧桐 寒々と 柚子も色づき 冬来たるかな
20
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恣翁
色里の 飲めや唄への喧騒が 仄白む川 渡り来るかな
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