遠井 海のお気に入りの歌一覧
南 瑠夏
地下鉄の風に吹かれて舞い上がる白き浴衣と君の前髪
4
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もぢずり
言ふてみる「苦労しなくてよくなった?」追ひつめられて必死の言ひ訳
1
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もやし
片時も離れず寄りて重なりてひたひた眠るピンクの仔犬ら
5
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たそがれ
隣より斜め後ろの席がいい 君を見ててもばれないで済む
10
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舞
今日の日に吾れ産むために命かけ臨みし人のある夕べかな
17
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もぢずり
思はぬにメガネ探せば吾子に似る我がぼやけ顔鏡にありし
5
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もぢずり
悲しみをひしと抱いてあやしてる潰されそうなそんな日もある
24
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もも
窓に映る 私の顔がにやけてるバスに揺られて一時間半
3
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五穀米
絵を描くに己が横顔撮影し気付きぬ耳の貧相なさま
13
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田中悟
ちょっとだけ短い髪にした君を独り占めするこの部屋の中
3
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みなま
鉢植えの葡萄健気に実を付けて一刷毛色付く梅雨明けの朝
20
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只野ハル
手揉みした赤紫蘇なのに色合いが赤色3号と大差ないとは
7
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紫草
筆をもつ君の手の甲筋張って何をつかんで何を愛した
23
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千夜子
チキンソテー水菜サラダのはしっこに 肩身が狹いわオクラ一本
3
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紙魚
欲望に忠実になる 薬指見えない振りでグラスかさねて
6
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紫草
積年の遺恨を水に流したら救われた人は私でした
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詠み人知らず
かき氷のしろっぷ色に染まるよな恋してみたし今年の夏は
4
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千草
立ち枯れて黒き葉揺らす老木を貫きし陽は聖槍のごと
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千草
死してなお錆びた柱に支えられ為す術もなく老樹晒さる
14
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詠み人知らず
夏雲のように焦燥感だけが膨らみ今日も同じ一日
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