日置鳩子のお気に入りの歌一覧
詠み人知らず
請うたなら菩薩は春の地に降りて迷い子あつめ抱いてくれろか
17
もっと見る
千映
頬かすめ知らん顔して去っていく風は昔のあなたに似てる
15
もっと見る
みろく
黄昏の人波引きゆく校庭でハードルを越ゆ 風神みたいだ
16
もっと見る
みろく
帰りみち 板塀越しの柿泥棒 「また来んさい」とせつない追い銭
22
もっと見る
みろく
コンクリのゾウ舎は今も空のまま 像のはな子になりて帰りぬ
28
もっと見る
千野鶴子
あでやかに飾った洋菓子示すのは「色気と食い気は両立しうる」
5
もっと見る
千映
生受けたからには全うしなければ動けるうちはと落ち葉掃きする
19
もっと見る
へし切
花水木もみぢ色づく葉隠れに実は赤々と夕日に映えて
25
もっと見る
秋日好
金色の鯉の幼魚は先住の金魚に構って欲しそうに見ゆ
22
もっと見る
野々花
何もない事の幸せ感謝して今夜最後の食器を洗う
31
もっと見る
野々花
モナリザに習ったような微笑みの母の遺影に届く冬の陽
106
もっと見る
紅孔雀
みその香に夢より覚めて息白く 湯気たつ椀の妹が思いよ
7
もっと見る
はまたいと
われを産み われを立たせし まほろばよ 海の向うより われを待たれよ
11
もっと見る
みろく
火葬場の煙突見上げ母が言う「あなたに何も知らせるなって」
27
もっと見る
ふじこ
抱きしめるたびに重さを感じては愛しく思う小さな背中
20
もっと見る
ふじこ
軒先に菜を干す人の影は伸び 宵呼ぶ烏空を渡りて
22
もっと見る
己利善慮鬼
「愛したい」「愛されたい」と言う二人だけど生きてる夜が違った
5
もっと見る
ふじこ
公園に木の実眠らせおまじない「大きくなあれ、大きくなあれ」
10
もっと見る
詠み人知らず
混む電車 狛犬ポジション確保して 地蔵のごとく微動だにせず
27
もっと見る
吉野 鮎
きみが喰む水蜜桃の白き肌脣の端こぼる甘きしたたり
13
もっと見る
[1]
<<
32
|
33
|
34
|
35
|
36
|
37
|
38
|
39
|
40
|
41
|
42
>>
[83]