名鈴のお気に入りの歌一覧
ながさき
凍てついた 不信の大地に 躍り出る 慈悲と勇気の 地涌の菩薩よ
12
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赤石仙人
彼岸花紅色に咲き揃い秋風吹けば雀群れ飛ぶ
1
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赤石仙人
秋風に夏の名殘の朝顏の小さく青き花が搖れをり
4
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鳰
ただひたと思い静かに埋め火をながめてなだめて 無かったことに
3
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天鳥
姿なき金木犀を探してるほらほらここよ香り微笑む
10
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舞
何処かとは場所は知らねど逝く者の名のみぞ増えてまた暮れてゆく
5
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おじい
おぼろなる 国に住みふる 御母が 具に歌ふ そは七つの子
11
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おじい
妖婆たる 日々を重ねつ 御母の 魔力得る日も 既に秒読み
10
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梅星
日もまわりつかれつかれて帰る我を家まで送る秋の夜の月
3
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鳰
もうすでに伸ばした手など引っ込めてただ幸福な記憶と眠る
5
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鳰
若人の弱さ故にかすれ違い十年越しの恋が眩しい
3
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横井 信
月影と季節のずれる昼と夜少し疲れた半袖のシャツ
12
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うすべに
十六夜のすすき透かせて月高く さやかな影が畳うつろう
8
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可不可
名月を露出しすぎて薄雲の瞼おもたい 今宵は
5
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トウジさん
月明り徒ならぬ宵に供えし具雫となりて食酒に混じらふ
9
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艸介
夕間暮れ 陰の落ちたる道端に 幽けく立ちし彼岸花かな
9
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滝川昌之
名月の夜は終いと明け空に終止符(ピリオド)となる明星ひとつ
18
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ななかまど
秋ふかみ夜の冷気に冴える空幾光年のひかり届くや
14
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みをつくし
展望台 秋天玲瓏晴れ渡り 紀淡海峽友ヶ島見ゆ
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喜多邦彦
帰り来し日高の山の霧とけて彼方見ゆるは故郷の空
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