まぽりんのお気に入りの歌一覧
松本直哉
なげきつつ音をのみやなく露の世にうまれし蟬のあさなゆふなに
6
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灰色猫
彦星や織姫さまや地球から祈っています一夜の恋を
18
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灰色猫
この海が母であるならあの波に何を学べばよかっただろう
17
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灰色猫
笹の葉に想ひを吊るす忘られぬ恋の涙が晴れますやうに
14
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KEN
闇の夜の 川面の音は 荒ぶれて 痛手の獸 吐く息のやう
10
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吉野 鮎
汐の香の雨模樣ふ街に微かして摩天樓群に霞む於母影
10
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吉野 鮎
幼らの掬ゐし金魚ゐつとせを火鉢の池に孤り生きをり
12
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吉野 鮎
師の庭に薄紅いろの笹ゆりのはかなげを咲く七囘の忌に
10
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横井 信
ひとときの梅雨の晴れ間に錆びついたレールの先へ虹の架け橋
12
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鰹鯨
雨はまた僕の地面を流してく星も見えない 君に会いたい
6
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うすべに
小さな手 つたない文字のささやかな おさない願い星よかなえて
10
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可不可
雨あがり笹の梢も泣き濡れて短冊の彩にじむ夕暮れ
10
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灰色猫
「さよなら」と笹に結びし七夕に想いし君をまた好きになる
19
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滝川昌之
重たげな柳の枝が風に問う底の見えない雨季の終わりを
19
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ななかまど
梅雨晴れ間クジャクサボテン咲きおれば手のひらほどの異世界はあり
7
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千葉 甫
音も無くたびたび稲妻光る夜を漂い続けているわが思い
6
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詠み人知らず
新しきカフェに集うも老い三人足腰肩こり痛みの市場
11
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舞
母の手を引きつ引かれつ楽しげにランドセル揺れ右へ左へ
8
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び わ
介護終えホッと一息清々し利用者さんの笑顔瞼に
5
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KEN
さみだれの 幾粒を止め 魂に變へ 一藥草の 白燈るかな
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