河のほとりのお気に入りの歌一覧
桜園
産卵をすませしカメの足跡の続く浜辺よふるさとの海に
9
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桜園
夏の海波をこわがる幼子をだきしむ母に亡母を重ねつ
15
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桜園
釣り好きの父子の鰻つりけると誇らしげに見せるはどじょう
7
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桜園
雨含む苔やわらかき菩提寺の石の仏にあたる木漏れ日
15
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ふきのとう
掘り出せば転がりおちる馬鈴薯に育てし夫と笑みのこぼるる
14
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ふきのとう
親芋は子を実らせて役目終え己は黒く屍となる
12
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ふきのとう
ふきの葉にいざない集うあまがえる涼を求めて梅雨空あおぐ
18
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ふきのとう
ひと雨の恵みのしずく青の葉にきらめき見せる文月の朝
17
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紫草
六月の壺に插す花しづしづと水を吸ひ上げ發汗しをり
17
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紫草
夕せまる片空だけの茜色山に埋めし揺るぐこころを
23
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紫草
哀しみの深き日々にも朝の來て何か食まねば生きてもいけず
23
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あまおう
花火からきみの肢体に同化するストロンチウムの弾けるエロス
8
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あまおう
梅雨晴れに恋や別れを詠み更ける詮無きことと月明かりかな
12
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あまおう
気だるさを預けるうなじの重たさときみの吐息に似た熱帯夜
19
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詠み人知らず
薄紅に 染まる夕暮れ ぼんやりと 人待ち顔の 片割れの月
29
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falcon
つるはしを持つ手休めて汗拭ふ工夫の空にひばり囀る
15
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falcon
腰をかけ弁当開く棟梁の空に輪を描く鳶悠々と
13
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falcon
蕎麦打ちて頭のねじり鉢巻をはづす笑顔に粉の残れる
17
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falcon
樟かをり風はつてなむいく昔越後上布にうつる木洩れ日
13
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まるえふ
つよくなきゃいけないわけじゃあないんだよそれもふまえていきていくのだ
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