紹益のお気に入りの歌一覧
新座の迷い人
鈴虫の 雄が死に絶え 静かになり一人いる夜は 淋しくなりぬ
4
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舞
ビル建てるクレーン高く暁に指し示したる明けの明星
7
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あまおう
年上のきみの花粉は悩ましく マスクの下の、はな垂れ小僧
13
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詠み人知らず
ずきずきと左親指熱をもち 理由さぐれば あ、ガラケーだ
13
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詠み人知らず
こつこつと涙も嘘も幸せも積み上げてゆく私の積木
18
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浅草大将
たてまつる民のはしらに大君はもとゐ定めて国ぞゆるがじ
5
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月虹
春物のジャケット一枚買いました始まりますよ 僕から 春は
61
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祐鈴
したいこと、行きたいところもないけれど、私を置いては行かないでよね。
7
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恣翁
落葉すら聞こゆる夜に 聞き耳も立てで 聞きたる沈黙の楽
17
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詠み人知らず
期せずして自動で流すトイレット くそぅ!おいらの仕事を取るな
8
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卯月
眠れない夜を幾度も数えたらきっと羊であふれる地球
6
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夢士
手鞠歌流して止まる軽トラの商う品の絹ごし豆腐
16
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卯月
怖い夢を今夜は見ずにすむように獏よばくばく食べてください
2
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卯月
枕には夢の小路があるのだと昔だれかが言っていました
7
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詠み人知らず
重いもの順に並べた一位には 手編みのマフラー 棄てるべきです
16
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卯月
蜘蛛の巣をすり抜けていく悪夢たち役立たずなら捨ててしまおう
3
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卯月
また今日も眠れないまま夜が明けて本を一冊読み終えている
6
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詠み人知らず
順番に死ぬんだからと母のいう 痩せて歪んで動かぬ指で
16
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詠み人知らず
オリオン座 ふと気がつけば 遠い空 また会えるよね 寒くなったら
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浅草大将
胸ふかく月の光のささなみや志賀のあふみの夜をとがめて
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