吉野 鮎のお気に入りの歌一覧
恣翁
似合はねば 流行り真似たる端女の 厨の味見頻りなりとは
15
もっと見る
恣翁
立ち上がり 体をうんと伸ばしながら 欠びし猫ぞ 闇に消えつる
23
もっと見る
舞
今日もまた何か削られ終え帰る萎んだ背中家の灯目指し
12
もっと見る
舞
とき交わす よごろもに秘す きみのせの 白きつばさを めでるゆめの夜
13
もっと見る
とはと
角笛を預け楽士が走らせる文字になる歌山響く故
4
もっと見る
とはと
去る雨に釣られ遅刻の言い訳が飛び出す軒の下の先輩
5
もっと見る
とはと
鬼となり駆け回る先庭の鯉大の大人と木霊する主
6
もっと見る
とはと
膨らみを足し書く腹の戯画に名を思案する鼻口に腕組み
8
もっと見る
inosann
「ホッ」とする姿を互いに見つめあう 妻の骨髄検査結果に
22
もっと見る
詠み人知らず
ちとヤバい 頭に滲み入るいにしえ語 仕事の電話で応えた「行かるる」
14
もっと見る
詠み人知らず
信念の据わりて揺るがぬ気高さぞ 敬う因のひとつなりける
15
もっと見る
詠み人知らず
簡単に理想的とか 言っちゃっていいのか 中身も知らないくせに
14
もっと見る
詠み人知らず
案じては たびたび訪ふるに 毒吐けば 寄りそう友も あらじとぞ思ふ
13
もっと見る
灰色猫
神さまが神さま殺す歴史書をクラスみんなで焚書する夜
14
もっと見る
灰色猫
小声では風にさらわれ届かない想いはそっと手紙に託し
20
もっと見る
灰色猫
夜空へと召された獅子が零しゆく涙の粒は流星群に
19
もっと見る
灰色猫
封切ればとても涼しい筆跡で郷里の風の香りあふれて
21
もっと見る
灰色猫
神無月ひとり参道登りゆく挨拶しつつ笑顔かわしつ
17
もっと見る
秋日好
湖底にて色を失くした手がふたつ近寄れもせず朽ち果てていく
11
もっと見る
秋日好
レース越し真珠に染まる西空よ明日くらいは仕事に行かせて
16
もっと見る
[1]
<<
328
|
329
|
330
|
331
|
332
|
333
|
334
|
335
|
336
|
337
|
338
>>
[499]