詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
恣翁
苔むせる 巌に睡る禽のごと 心静かに 木挽き唄聴く
22
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恣翁
地を這へる蟻眺めては 訝しみ もの問ひたげに 主を仰ぐ
19
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恣翁
首筋を平手で叩き 冷水を 頭にかけて 懈きを払はむ
13
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恣翁
逢ふ前は 杜鵑に故郷を憶ひしが 君知りし今 何れか偲ばむ
15
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恣翁
おかっぱの追憶 淡き茱萸の色 ポートワインを 亡父と飲みけり
18
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恣翁
送られし 癌に罹れる朋友の 闘病記録 胸奧を衝く
20
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恣翁
雄叫びの消え 沈みたる折れし刃や 一夜の風に 魚なりにけむ
14
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恣翁
見ゆまじき 垢に塗れし玻璃越しに 覗く 好奇の眼差し覚ゆ
12
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恣翁
梔子の咲ける中庭 鶏の鳴き 嫁笠を手に姑を追ふ
17
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恣翁
黄昏に 傘を頼りに 漁りの 潮追ひたる帰帆を見けり
15
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恣翁
羽織りたる白きタオルのバスローブ はだけて 黒き恥毛窺けり
18
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恣翁
誤ちて 柳糸に触れて水に落ち なほ瞬ける螢哀しも
21
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恣翁
街の灯を遠見に眺め 行き交へる 電車を数へ 興じ合ひたり
18
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恣翁
碁敵の来たらず 棋譜を並ぶるに 碁石敲けば 灯の残滓落つ
12
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恣翁
真珠もて 耳朶を飾れる乙女子は 誰に何をか 囁かむずる
26
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恣翁
枕辺の書捲りたる青簾 読みつる頁 夢路彷徨ふ
22
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恣翁
襷掛け 水を打ちたる うら若き 老舗の仲居 美しきかな
26
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恣翁
窓開けて涼貪れば 秘めやかに 共寝の香り 残りたるかな
33
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恣翁
寵を得で 団扇で螢けふも追ひ 牽牛織女 羨みてけり
18
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恣翁
電燈を消せば 蚊帳にぞ 月明かり 水泡のごとく満ち溢れける
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