遠井 海のお気に入りの歌一覧
みなま
うたた寝にあらわれし夫久しぶりよせた吾の頬触れる口髭
17
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詠み人知らず
靴下の片方だけが集まって責任をとれと俺を睨む
4
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詠み人知らず
休日は夢か現か幻かアイスのやうに溶けてしまつた
18
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工藤吉生
盲人のための凸凹した床の上を知らずに通過する蟻
4
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詠み人知らず
誰よりも 尊敬していた 人間が衰え小さな 少女に戻る
5
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住川幸
閉ざされた部屋の疲れた体にも届く花火のどんどん、ぱらら
10
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ppm
土塊に還らむことを許さじと瀕死の蝉を蟻が巣へ引く
3
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工藤吉生
形なきものに形をもたらして風呂に浮かんではじけるおなら
5
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工藤吉生
痒いって思う間もなく手は伸びて該当箇所を掻く指がある
6
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日向猫
パッと咲き散りゆく色を眼で追って轟く音を腹で味わう
17
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なんた
「いいね」なんて ほんとは欠片も思ってない 君が誰かと 眺める花火
1
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ppm
雨蛙窓に張り付く腹白くその吸盤の美しきこと
3
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芳立
軍事用キューティーハニー零式の製産ラインに並ぶおつぱい
2
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甘茶
初めての浴衣の衿はそわそわを抑え込むようきつく合わせる
3
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詠み人知らず
お前にな土産話を沢山な持っていくからあの世占めとけ
4
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工藤吉生
「こんなとこ退屈だろう」祖父母らの言葉にうなずきかけてこらえる
7
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銀ねず
こそばゆい言葉は無用 今すぐもいつかもいいや 桃剥いてくれ
3
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工藤吉生
いじめられる方が悪いと主張する君が遺族の目を見れずいる
7
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芳立
うつせみの世は肌寒しカーディガンを真夏の季語として羽織りゐる
5
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詠み人知らず
朝採れトマトがぶりとかじれば むせる甘さに命をいただく
4
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