コタローのお気に入りの歌一覧
横井 信
過ぎてゆく年の終わりに振り返る写真にそっと言葉を添えて
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横井 信
新しき年の初めの陽だまりに杖を手放し歩き始める
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横井 信
昆布巻きへ染み込む味は滑らかに口の緩んではじける会話
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横井 信
初売りの店を覗けば華やかに心浮き立ち財布も緩む
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あゆか
大晦日お鏡餅を買ってきた割引されて四十円で
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あゆか
初買いで安いかまぼこ並ぶだろ落ちこまないで買ってあげるよ
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夢士
猿山の如き騒ぎや子らの声つられ大声老若男女
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夢士
除夜の音や遠き昔の初もうで語り炬燵で熱燗徳利
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夢士
六廻る亥の年迎ゑ指折りつ吾が道照らす孫の標識
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夢士
沿道の小旗の声に背を押され襷を繋ぐ青春の顔
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夢士
水鳥の遊ぶ姿や三が日カメラ片手に孫連れ遊ぶ
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へし切
忙しなく過ごす晦日暮れかかる風も冷たきこの師走かな
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へし切
見晴るかす鶴の港はいにしへの異国のかほり匂ひけるかな
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へし切
何事もなく過ぎる日々 一年を思へば これが幸せと知る
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へし切
初春の夢に待たるる宝船 千代とも願ふ 平かな時代
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へし切
親しきが集ふ昼餉に花が咲く 箸がすすむよ 心も弾む
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舞
健やかな食欲羨まし駅ホーム少女パクつくパンの美味げに
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舞
いち年の厄をみそぎて新珠の佳き歳なれと妻すす払い
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舞
目覚めては共に布団で「おめでと」と妻と交わして年の始まり
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舞
雲などを眺めてみたり気が向けば餅など喰いつ晴れ寝正月
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