恣翁のお気に入りの歌一覧
横井 信
花を待つ駅のホームに立春の朝の列車のライトが見える
14
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灰色猫
枕元に雪だけ置いてさよならって銀の狐か何かだったの?
8
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茂作
若き日の過ち直すすべもなし せめてまことの名にて逝かまし
14
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横井 信
雨あがる朝のホームに枝伸ばす冬の木立に雫がひかる
11
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朝野沙耶
「何してた?」午前零時の意味のない電話の意味に気づいて欲しい
17
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滝川昌之
向春に埃の匂う雨の日の窓打つ音はほら心地いい
17
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茂作
すれ違ふ乙女の髮のキラキラと 春の氣配の柔らかな風
18
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うすべに
やさしさに梅のほころぶ雨模様 週間予報も三寒四温
14
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朝野沙耶
雑踏とネオンの消えた夜明け方 缶チューハイに足を蹴られた
13
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栞
飛びはねて歓声あげる子の指の先に小さな春の訪れ
11
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秋蒔こむぎ
息白く見上げた山のお隣の月の残りに勇気をひとつ
8
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灰色猫
腎臓のドナーになると精神に変化はあるのかカラダトココロ
10
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うすべに
老いた手の指さす先のきみどりに 味噌汁の香のふとかおり来る
9
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睡密堂
ひとりでは寂しかろうと雪だるまふたつ並べる足跡ひとつ
11
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みそ
白い息、融雪溝に溶ける雪。こんな気持ちも捨て溶かせたら。
4
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トウジさん
黍魚子に酢醤油からめいただけばせめて春らし今夜の肴
7
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ななかまど
命あることの喜び感じつつ 朝の珈琲一杯を喫む
14
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ゆきみや
窓の外狐一匹雪の上音もたてずに駆け出してゆく
4
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音蔵 雅秀
風もなく 陽の降り注ぐテラスにて 佇みおれば 顔あつきほど
4
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美生子
名も知らぬ父祖の眠れるカロートの眞ん中に置く父の骨壺
8
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