まるたまるのお気に入りの歌一覧
芳立
狭き宿の暑きにたへず開けつれば天路はさきに月の涼める
9
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ケンイチ
今宵また虚空に愛づるものは無し情を寄さばなほ離るるか
8
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ケンイチ
盃は濁りて心あてもなし一夜独りで自惚れし後
7
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紫苑
宵闇にほつこりと笑む弦月は夜間飛行の翼見守りぬ
16
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芳立
海わたるなでしこの花盛りなり手折らぬままにもろびとぞ見る
6
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芳立
指ひとつ触れぬ日暮れにはつ恋は若菜てふ子を摘みかねてけり
10
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ケンイチ
くろがねを凌ぎて風にしなやかに咲く撫子の誉れは高し
8
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三沢左右
綿帽子に散りてひとひら結婚を祝ふ雪花消なであれかし
7
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芳立
東路の果てなる海にたち縫はぬ衣ひとひら脱ぎ捨てよ君
4
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浅草大将
止めどなく寄する思ひの激しさに心をさらふ夏のしらなみ
20
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ケンイチ
すずろかに見ゆ空あさぎ転がらぬ石となる日に鳥は唄へり
5
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三沢左右
文机に落つる濃朱のひと玉を抜きてさやかに生くる夜のあり
15
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三沢左右
白鴉夕べの闇に雑じらはで送電線に唯止まりをり
14
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芳立
ささがにの雲よりくだるひとすぢの糸たのまめやすみかなるわれ
3
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ケンイチ
光子ふる楡の木末に愛しけやしその笑みはまだあどけなきかな
6
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詩月恵
あのひとは幻でした 逢えぬまま終わるふたりに降る酒涙雨
3
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ケンイチ
月影の女を偲びて三十一を萌葱の巴里の川へ流さむ
7
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ケンイチ
我のみは秋を運びて深む夏一期の風のすゑを偲びて
6
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falcon
ほの暗き林にひともとやまゆりの千草をぬけて匂ひたつらむ
9
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falcon
かたおかにうす紅そむるもぢずりのあだにも捩る身のいとほしき
10
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