詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
石川順一
階段で地図読む母が居る朝は昨夜の嵐をしばし忘れて
16
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工藤吉生
とびかかってきそうな鋭い目の人をたまに見かける激安店で
6
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秋日好
白黒の庭に点睛解けかけた雪から覗くクロッカス花
17
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夏恋
嗚呼うるさ慇懃無礼の同僚よ麗しき君らで完結されよ
9
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つきの
まな板に花れんこんを並べたり たちまち胸に春風を聞く
11
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詠み人知らず
声掛けも 虚しく響き 思い出のCDかけて たそがれる夜
11
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詠み人知らず
過ぎし日の何映せるや 半眼の 開く能はぬ瞼の幕に
9
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詠み人知らず
息ふかく 頬温む風吸いつれば 春のあしおと隣に聞こゆ
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銀
なりたいと思うひとにはなれなくていつもまあるく深爪をする
11
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詠み人知らず
緑黄のビタミン摂らむ サクサクと 切れば音する冬のトマトに
10
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秋日好
「もういいや帰る」と背中向けた吾にバス運転手横づけをする
13
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秋日好
寝室の窓から見える雪原に粉雪の降る狐横切る
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秋日好
五十位に食い込む名前を眺めてる友のお蔭と水差しながら
14
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聴雨
春立ちぬ窓辺に置きし一輪の菜の花に訪ふ陽射し華やぐ
17
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聴雨
ひつそりと命のほむら消え果てて花と綻ぶひとの愛しみ
18
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聴雨
車窓より眺めし桜の中つ枝に花時かたるをとめよつたり
8
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愚と楽
居酒屋で 若い転職見送って わが身の行方見ないふりする。
10
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恣翁
繭を成し 老いぬる蚕 代替はり 居眠らむずるに叶はざりしを
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詠み人知らず
言論を統制すれば解決か デモクラシーの迷路に入りけり
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詠み人知らず
春されば 垂る枝ゆする温き風 解けし水面を嫋やかに撫づ
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