日置鳩子のお気に入りの歌一覧
角谷守
うろこ雲轍となりて陽に染まる 消えゆく君 追いかける過去
4
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角谷守
「あ」の口で生まれ「ん」の口で死ぬ十六の君「く」を通過せむ
8
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紫苑
盛り上がりコップの縁に止まりいる水に自制のわななきを見つ
29
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紫苑
抱き上ぐる仔猫の胸に触るるあさ河野裕子の逝きしを知りぬ
34
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へし切
苦しくも孤独の中にある身かなこの世なる間は楽しくあらな
34
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へし切
宮城野に秋萩の花しだれ咲き風にはらはら散るもいとほし
34
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詠み人知らず
花は咲き人は動いてマーチとは いい得て妙な この月の尽
18
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只野ハル
暖かい夜の気怠さにぬるいビールを飲みながら聞くボサノバ
10
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石川順一
食器皿今日から全く変わり行く以前の丸みを覚えておきたい
17
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秋日好
また来んさい柿はようけいあるけえねうちらだけじゃあ食べ切れんのよ
20
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藍子
カレンダー捲ると残り一枚で今年も終わる月日の速さ
27
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只野ハル
立冬の夜に手にした小父からの喪中葉書に義姉永眠と
8
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紫苑
まなうらにさざなみの立つはかなごと語らふやうにモネの睡蓮
15
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恣翁
一頻り 驟雨の過ぎて 城跡の草に眩しく 日影落せり
21
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滝川昌之
春めいて稜線ゆれるビル街をめざす電車はウトウト進む
28
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詠み人知らず
人間は平等という幻想に 気づいたときが 岐路その一だろう
18
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灰色猫
躁鬱を飼い馴らせずに生きてゆく欲の炎に踊らされつつ
19
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灰色猫
太陽を浴びるそのたび肉体が母なる海に焦がれています
16
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コタロー
まさをなる空をゆつくり飛行機が一直線に白き線引く
12
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コタロー
秋の蠅匂ひ嗅ぎつけ飛んで來て花の虜となつてをりけり
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