KENのお気に入りの歌一覧
杜鵑草
さらぬだに露も零るる夜なれどわきて侘しき木枯の音
13
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恣翁
凩や 心細くも生き残る蟋蟀一匹 ころころと鳴く
10
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へし切
もみぢして人のにぎはふ この街も季節しもいたれば 木枯しぞ吹く
14
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滝川昌之
グツグツの土鍋は熱が逃げにくい焼かれたうどんが腰抜かすほど
18
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うすべに
雲はやく急に降りだすあまやどり 冬のかおりの夕陽に時雨
13
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横井 信
雨の降る冷え込む秋の朝はまだうすい上着で向かう北風
11
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ななかまど
ポケットのコインさぐれば霜月の朝の冷気を纏いておりぬ
17
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敦希
ほの光る月に背きて眺むれど 狩人に傾ぐ目見冷め弛む
10
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杜鵑草
いにしへに絶えけむ家は荒れ果てて人恋ひしくしく泣ける心地す
11
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滝川昌之
駅前に写真館まだあった頃 千歳飴持つ吾子がいたころ
20
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うすべに
散りいそぐ葉桜たたくぬれ落ち葉 つめたい雨の連れてくる冬
11
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横井 信
雨空の真っ赤に熟れた柿の実の線路の傍にそっと張り出す
15
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ながさき
自らの 選んだ道を 歩くのみ 雨が降つても 風が吹ゐても
12
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舞
友の背と並んで揺らすランドセル大人の知らぬ夢も詰められ
11
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杜鵑草
今日よりぞ冬立ちぬると聞きしかばせきてもみぢ葉色まさるめり
12
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滝川昌之
もう冬だ手加減しろとシェーバーに懇願しだす俺の顎ひげ
19
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うすべに
お散歩のひとの姿ももうベスト 西陽やさしく柿の実そめる
12
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横井 信
立冬の風に押された踏切で車輪の軋む古い自転車
12
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舞
少年の翼は白く大空に羽ばたく術を知らぬ悔しさ
9
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滝川昌之
珈琲の匂いの吐息 晩秋の朝が乳白色付けだした
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