卯月のお気に入りの歌一覧
山桃
忘られぬ童女の衣の花の柄形見に求む青き錦紗を
8
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野比益多
まだ知らぬ明日に出逢うものたちが扉の前にゆるりと並ぶ
1
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海月琉珠
黒豆を煮ている鍋のようですね ことこと揺れる満員電車
7
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羽
メジロって萌黄色だと気づいたの春のはじめのあわいきみどり
16
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音波
殺生が心地よかった虫たちを水に沈める寒い公園
5
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ほたる
のら猫は孤高なるかな自らの夢も理想もなんにもなくて
9
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悠々
老人の骨ばった手がそらへ伸びぬくもり掴む冬枯れの枝
27
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水上基
胸骨を軋ませて降る初雪の夜なら言える、心が痛いと。
7
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ベイジー
待ちどおし春の隣に追いつきて 逸る2月は駆け足になる
4
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キノシタサトル
なにもかも冷やしてしまえ冬の夜 こおったものはみんなきれいだ
9
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たんぽぽすずめ。
まだ家は遠く泣き出す子を背負いぺんぺん草であやす夕暮れ
34
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まき
見上げればビルの上から落ちてくるかつてわたしであったものたち
8
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谷川めぐむ
卒業後二年が経って友達は同級生になってしまった
6
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うにうに
いつまでも僕は孤独と言う人の天涯に建つ家を訪ねる
5
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藍鼠
共通点、海の近くに住んでいる。たとえ最寄の海は違えど
8
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ほたる
横浜の海に浮かんだシーバスの灯りを見ていた。恋人だった。
5
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詩月恵
確かめることは結局できぬまま正解なんて知らなくていい
9
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シュンイチ
でたらめに何度も電車を乗り継いでぼくらはどこに行くんだろうね
6
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水上基
立方の水迷宮に身を鎖し頭上を過る孤独を数える
6
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山本克夫
島となるあなたの岸へゆるやかに遊覧船で近付きましょう
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