吉野 鮎のお気に入りの歌一覧
金魚藻
藤房やふたつならんだ紅茶椀四十九日が近づひてゐる
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金魚藻
火の用心空咳咽ぶ暮れの日はきみの不在を慰みとして
4
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金魚藻
なにごとも如意の叶わぬ生ならば吾を堕児せよ無人の列車
6
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金魚藻
擦り上げてかくもみぢかし人生は朱を浴びて立つ枝の一振
5
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コタロー
あれほどに喧しく鳴く鴉等も飽きて夕闇寢ぐらへ歸る
9
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コタロー
秋晴をドッヂボールの園兒等の高き聲聞く腹出た男
7
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コタロー
突き歩く幼女の傘が大きくてプロレスごつこしてるみたいだ
10
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詠み人知らず
星隱れ 長夜の雨の重々し 音と闇とを感じ 閉ぢる眼
9
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詠み人知らず
「助けてよ、ここにいるよ!」と叫んでも 届かない声 幾つ数えた
8
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詠み人知らず
青空を悲しく思ふ時あれば 雨の闇がり 甘く薫るや
10
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詠み人知らず
雷鳴が遠き記憶を連れてくる 懐かし金平糖の金色
8
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詠み人知らず
頑張れを 言われ続けて 疲弊する あの子の肩へ 「休め」の一言
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千野鶴子
雪の朝厚着の子供ら登校す色とりどりのふくら雀よ
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千野鶴子
ねえ君の好きそうなお菓子あったよと差し出したいのはもう会えぬ人
6
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千野鶴子
珈琲は甘くするのが好きだとか些細な好み知れる幸せ
9
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千野鶴子
「こっち見て」私の顔に両手添え捧げ持つよな手つきの貴方
10
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元親兄貴
我がためと行う行動 人様が 気のある素振りと勘違いする
11
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石川順一
存在と時間を思ふ稲荷寿司初冬の雨は少し冷たい
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石川順一
ガソリンを入れて来るんだそんなにも時間は経たぬ饅頭食べる
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石川順一
捨てられた布団に「リセ」の文字があるカードゲームにも「リセ」と言うもの
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