日置鳩子のお気に入りの歌一覧
詠み人知らず
苦しさに 溺れるときもあるだろう 私は誰かの岸辺になりたい
11
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詠み人知らず
死に場所を 見つけられずにさ迷って 電子の海で たゆたう孤独を
9
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松本直哉
四つ這ひの雑巾がけの手の先にちひさき蜘蛛の足ばやに逃ぐ
9
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松本直哉
高みよりオルガンの慈雨ふる朝の聖水盤にゆびさきぬらす
9
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松本直哉
頬紅く染めて無口になれる子のからだ寄せ来ぬ診察待つ間
9
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松本直哉
オリーヴのあぶらのごときかなしみに茄子をひたせばにほひたつ紺
10
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松本直哉
藍色に昏れゆく空をひとすぢの航跡しろくきえのこりたる
10
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松本直哉
明けぬればもはや往にけり共寝せしふしどのなかのあはき残り香
10
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半格斎
腰かがめ古稀近かりしわが妻や 苗植ゑかへる小春日の中
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詠み人知らず
人の編むにぎやかな輪を横眼して匿めて地団駄踏みたる女の子
18
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詠み人知らず
その昔 ルビーの指輪を好いた母 宝石でなく寺尾聰の
14
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秋日好
夜用の不埒なうたを上げたればそろそろ彼が起き出してくる
14
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へし切
がんばれと言わずに人に寄り添える孤独と生きるも悪くはないと
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夢士
秋深し栗名月の月明かり畳に映る尾花ゆれをり
22
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灰色猫
神秘的ブルーローズの花籠は澄んだ泉を掬ったかのよう
23
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灰色猫
晩秋の冷たき雨を浴びながら冬眠できぬ生き物と知る
27
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恣翁
数多なる椋鳥の声 降る雨の 脈動すなり 涌きつ弱みつ
17
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コタロー
日が昇り一番鷄が鳴く頃に農夫大量の草を運びぬ
16
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ふじこ
笑い泣き怒り拗ねては甘えくる愛しき我が子3歳になり
12
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ふじこ
母と子がそれぞれ離れ別教室 春からこれが日常となる
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