詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
恣翁
くさる莫れ 魚の一匹釣れずとも 空船満つる 月載せ帰らむ
22
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恣翁
「やってない」 期待の淡く裏切られ 口笛吹きつつ 淋しく帰る
13
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恣翁
立春に 異土の吾を君思はむも 愁ひの 如何に深きは知るまじ
16
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恣翁
まじまじと 両の掌眺めては 自分の死期を ぼんやり想ふ
60
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恣翁
一時に春立ち 煙雨暖かく 氷を解かし 波紋拡がる
12
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恣翁
揺れ動く女心を 伝へたる 少女のやうな 清新の気よ
13
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恣翁
幼時には 口にもせざりし 蕗味噌の ほろ苦き味に 箸の止まらず
23
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恣翁
徒に春尋ねしが 我が庭の 梅が枝芽ぐみ 春其処に在り
16
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恣翁
友垣の歌に学びて 今あるに 感謝の心で 詠み行かまほし
22
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恣翁
炉に燗をつけたる妻に 「摘みは?」と 問へば 笑み指す灰中の栗
34
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恣翁
濃き髯の青き剃り跡 痛々し スキルス癌の知己を 見舞ふに
17
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恣翁
斜陽射す 香りゆかしき梅が枝に 我に先んじ 蜜蜂訪へり
22
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恣翁
春風に吹かれ しつこく 電線に 絡み付きたる 破れ凧かな
18
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恣翁
弾痕の付きしメットで 戦ひし 臨津江を 監視所に見る
16
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恣翁
都合よく 目は捕らふれど 我が姿 レンズは忠実 残酷なほど
30
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恣翁
灯の照らす中のみ 雪の降るごとく 見ゆれば 傘を差さで帰らむ
21
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恣翁
雪半ば消えて 砂地に草芽吹き 竹裏に花兄 人知れず咲く
18
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恣翁
銀の 柳の花の咲ける頃 岸辺の乙女 誰に領巾振る
20
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恣翁
雪消えて 初音の便り 聞こゆれど 我が白き鬢 陽には融くまじ
16
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恣翁
雨を帯び 日暮れの川は 水嵩を 増して 繋げる舟横向きぬ
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