吉野 鮎のお気に入りの歌一覧
関山里桜
蝋燭の火影に読めり 文殻と呼べぬ手紙の「貴女」の文字を
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関山里桜
たそがれの薄紫か秋といふ名か我が胸を露けくするは
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灰色猫
枝の雪ほのか灯りで書に向うその真白さに墨は際立ち
18
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灰色猫
葉を散らすそのたび樹々の体温は冬に備えて温かくなり
20
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灰色猫
我々は何者なのかゴーギャンの問の答えを私は持たない
20
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灰色猫
耳ふれるせせらぎの音にかき消され汝の言の葉の夢は覚めゆき
17
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灰色猫
舟として旅してゆけば優しさの聖地を巡る航海となり
18
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詠み人知らず
振り向けば笑みと涙をこきまぜて 吾もこれまで人立ちたりけり
13
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詠み人知らず
気利かすも ことによりけり 唐揚げにレモンかけるの好き好きなのに
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詠み人知らず
人味の悪さ薄むるギムレット カットライムの馥郁たれば
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詠み人知らず
キス魔なの? にやけてチューとかやめてよね 吾には何の罰ゲームだか
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詠み人知らず
雛鳥は揃わぬ羽に震へたり 猛しき翼に埋もれまほし
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とはと
欠けら吐き餌を無くした空箱の匂い忘れた魚が還る
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inosann
いつかみな煙となって消える身に託す愚かを悟られずいる
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inosann
信頼のバロメーターはいつもみな小さな事にも大きく揺れる
22
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inosann
吾が小庭も自然の営みの中にあり最近目立つ猫の糞害
18
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舞
飢えてある人であれかし若き日の思い虚しき腹を撫でつつ
9
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ななかまど
からむしの里の静かな夕暮れは赤い器の中に暮れゆく
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ななかまど
カエデの葉しがみつくよに寄り添えど空に放して風の逃げゆく
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ななかまど
寄る辺ない浮き世の波を正直にもぐっては浮き浮いてはもぐる
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