半格斎のお気に入りの歌一覧
山田美弥
どこまでも逃げ続けるため文庫本片手にひとりで乗る市営バス
10
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詠み人知らず
彼岸花手折り成したる花飾り苦き思ひは口にとどめむ
11
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螢子
鶯は練習始める今日の朝ピーチクピーと秋風にのり
8
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ゆべし
猛暑など何クソ掃除のおばちゃんがゴシゴシやるんで今日もピーカン
10
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ゆべし
歌できずカーペットの上コロコロをかけて色濃き毛羽を眺める
9
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詠み人知らず
撚りあはす片糸辿りてもろ人の母なる方は誰が子誰が孫
13
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詠み人知らず
微笑みし母を撮りたる一葉は残り火見つめる定点観測
10
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やねうらねこ
目の前の扉が開き「さあどうぞ」高層階より友の声降る
5
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たんぽぽすずめ。
文字でしか告げれぬ歌よ清水に打ちし小石の如く波立て
13
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詠み人知らず
すれ違う人ばかり増えもう恋の仕方も忘れた砂漠の女
5
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月守宮
真夜中のタンゴは一人影踏み夏の崩れるガタピシの床
3
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falcon
絹雲の高く流れて秋かよふ地上はいまだ灼熱なれど
14
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よち
夜半にふと思い出しては身悶える傷の多少は無きゃ失格よ
11
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澤木淳枝
唇に 麦酒を塗って お別れを 綺麗に殘った 君が喉仏
22
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みなみぐち
夢の中でてきた大きな館ではわたしひとりがキュウリ食べてた
3
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芳立
やすらはむ秋の夜長となりゆけどなほも褥ぞ燃えてくるしき
15
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日央
萩の枝 縋る蝶の危うさに眺め眺めつ秋の冷たさ
12
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たんぽぽすずめ。
合唱す秋虫達と耳鳴りも紛れて歌ふ我も一匹
8
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日央
庭隅で夕べになりて耳澄ます 声の限りの秋の宴よ
7
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たんぽぽすずめ。
いづこかに根を張る風へたんぽぽの子が旅立てば誕生日かな
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