紫草のお気に入りの歌一覧
灰色猫
静寂の声なき声の慟哭を満ちゆく月に露わにされて
28
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灰色猫
明日にでも人は滅びてしまえばいい地球がやっと地球になれる日
18
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詠み人知らず
またしても 聞きたくなきにそっぽ向く 問わず語りの唇寒し
20
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工藤吉生
ゴミ箱をあふれるごみのてっぺんで曲がるストローまっすぐのまま
10
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詠み人知らず
三十五度五分の俺をあたためて四十二度ではなくなってゆく湯
8
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日置鳩子
小雨の藩邸へ続く夕道にゆっくりと轍引く車椅子
12
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夕夏
にぎわいのいなだかりとりしょくたくへすえはきえさるさとやまといえ
3
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みやこうまし
生きるのも死ぬのも天のまにまにと思いて暮らす徒然の日々
18
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恣翁
青き栗の梂 落としつる風を吸ひ 胸の底方ゆ 吐き出しつべし
17
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横井 信
人として 進むべき道 見えずとも 真心待ちて 自然に過ごせ
14
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石川順一
卵だが子持ちシシャモと言う事に可笑しみおぼゆ朝餉昼餉に
16
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荒野のペンギン
「ススキがねダンスしてるよお母さん」そんな息子も今では三十路
11
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工藤吉生
はずかしくないんだろうかあまりにも三角すぎる山の緑は
6
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千野鶴子
顔身体、どんなだったと考えて思い出すのは体温ばかり
5
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芳立
いく年も変はらぬ色の里ならでけふ都にはけふの風吹く
9
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みやこうまし
ひまわりの寿命の過ぎてへたれども ぺんぺん草に抱きとめられてる
20
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灰色猫
深海へ帰るのですねお月様ひとりぼっちの鯨を連れて
23
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詠み人知らず
ドーランの下の素顔の忘失は 道化にすぎて暗澹たる明日
12
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ラベンダー
同い年 なれど主人に 言われるは 一ヶ月ちょい 姉さん女房
14
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ラベンダー
ふんわりと 優しく強く 飛んでゆく とんぼ乗る風 稲穂を揺らす
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