吉野 鮎のお気に入りの歌一覧
文月
積まれゆく藁塚の香のなつかしく胸に仕舞ひし父母顕ちかへる
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文月
庭石に腰をおろして小春日の温き日向を猫と分け合ふ
11
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文月
木枯らしに急き立てられて折角の秋は早くも終ひ支度を
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文月
黄につもる銀杏落葉を洗ふ雨さらばと秋はそつと背を向く
6
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志万
罰をくれ 鞭を縄を 蝋燭を痛みの後に 赦しをください
5
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志万
はらを切りさゐて中まで手を入れてどうか肚まですべてあなたに
5
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志万
頼むから。寢かしてくれよニャンコ共朝日の前の大運動會
7
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志万
先人の偉業が残るこの街で日本を思う高砂の国
8
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舞
何となくひとの恋しき秋の暮れ熱燗すする立呑みの隅
13
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舞
赤ちゃんをあやせる母の言の葉の優しつぶやき吾も和ます
11
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秋日好
ロータリー逆走してる車ありみんな上手に避けては進む
15
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秋日好
背に選ぶセクシー系のニューコロン身を捩るのは吾であろうに
16
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とはと
よく晴れた月と明かりの雲梯の下で耳掻く時計の兎
6
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林林
おかえりと迎えてくれる有り難さ里でほほえむ母さんみたい
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林林
クリスマス悲しみと共にある人に灯りがともる日となるように
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灰色猫
赤々と染まり散りゆく櫻葉の色ぞ哀しき弔歌にも似て
20
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灰色猫
燦燦と降る雨を浴び彩りの枯れゆく山は春へと動く
17
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灰色猫
本当と嘘の狭間に安らぎの苺をひとつ置いておきます
18
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灰色猫
少しづつ衰弱してゆく父の背に紅葉愛でる祖父が面影
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灰色猫
若草の芽吹く野原を歩みゆく踏み潰しつつ巨人を生きる
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