日置鳩子のお気に入りの歌一覧
詠み人知らず
「さようなら」行かないでとも言えぬまま移る景色にカーテン引く手
6
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紫草
「うっちゃり」を掛けたい衝動押さえつつ今日も静かに黙礼交わす
22
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ふじこ
藁焼きの風に倣いて畔行けば父の背見える秋の夕暮れ
19
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滝川昌之
いつまでも見惚れていたい夕空を釣瓶と落とす秋はつれない
28
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角谷守
「赤きいろって何色かよ」と吐き捨てて冬の夕陽に気づいたあの日
6
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角谷守
自販機の灯火を結ぶ先の闇ダークマターが立って見ている
6
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角谷守
群青が地平へ向けて磊落しその分僕が虚しくなった
7
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角谷守
落葉に蝉の抜け穴うずもれて君の黒髪セピアに変わる
8
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萱斎院
霜むすぶ染むもみぢばのくれなゐに つれなき袖も色かはらむや
12
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銀
奥行きのある夢熱は放たれて胸の奥からひらく白椿
7
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灰色猫
月の降る深夜零時のブランコは悲しみたちの置き場なんだね
20
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藍子
風強し耐えてる稲の強きこと刈り取りの時今かと待ってる
14
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詠み人知らず
恋人の靴音響いてしっぽ振る チャイム鳴るまであと十八秒!
14
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秋日好
竜田姫とはいわねども「とどめ置く」秋司るこの身にかけて
16
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吉野 鮎
長廊下たかだかの音に雨戸立つ追はるるさまに陣屋出づ夕べ
16
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吉野 鮎
沒つる陽のやわき光は粒なして黄金にそめゆく枯芝のなだり
22
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恣翁
重く病み さても命はあるものを 浮くに堪えねば 南無阿弥陀仏
14
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inosann
「ヒソヒソ」と息子の事を妻に聞く きっと来るはず我が家の春は
17
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石川順一
トンネルがやたらと多い直線路山をくりぬき近道となる
15
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石川順一
明かり付く高速道路は植物が途切れる事無く続いて居たり
15
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