滝川昌之のお気に入りの歌一覧
横井 信
芝犬は尻尾を揺らし田園の畦道駆ける初夏の風
12
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兎桃
これで良い見るべきものは全て見ぬ吾が乘る船の見ゆるを待てり
3
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トウジさん
はなむぐり落ち着いて食えまだ伐らぬ花粉まみれのお前見たなら
5
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ななかまど
ティシャツと長袖交互に活躍す何処に消えたり四季の境目
15
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へし切
死に様は生き様なるか人の道 誠ひとすじ親父の様に
12
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音蔵 雅秀
朧月 川面に揺れて ふと浮かぶ 懐かし女性の 白き頸が
3
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桜田 武
沿道の桜は満開薄桃に包まれて桃源郷を歩く
3
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桜田 武
庭の荒れ目立つ班の空き家二軒見る都度寂しき春の風景
7
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桜田 武
空の向こうに戦、飢餓、人同士の憎悪渦巻くが希望は絶たれず
3
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KEN
のちの夢風に託して蒲公英のしろがね綿毛 夕陽にこがね
12
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び わ
電車旅前の座席に妻鎮座春雨しとしと車窓を飾り
4
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茂作
なかなかに花芽出さぬと幼子が 雨の降るのに今日も水遣り
14
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硝子
君が目にうつりて光るかげなればあはれ花なき枝葉もをかし
7
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横井 信
ツバメ舞う雨の降り出す路地裏をぼんやり照らす古い街灯
16
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兎桃
食卓に妻の陶作置きたれば見下ろす度に顔の綻ぶ
6
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継海
大切と二重丸したスケジュール大きくバッテンこぬか雨の夜
4
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トウジさん
水を待つ蛙消えゆくみるみると左右前後に成る分譲地
5
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ななかまど
畑に蒔く種にそぼ降る夜半の雨優しく濡らせ天のしずくよ
16
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ながさき
竹林を 靜かに濡らし 雨が降る 夏も近づく 八十八夜
14
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へし切
五月入る折しも雨の降り頻けば心閑かに言の葉あそび
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