風蘭のお気に入りの歌一覧
カラタチ
「月明」の字を見て「家族」と言う息子に月の不在を伝えかねる
2
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五穀米
挫けたるこころはぽっきりと折り捨て別のこころを持ちて据えたり
7
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市川ありさ
肯定の雨に背中をあずけても分離していく銀色の澱
2
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市川ありさ
好きだったことは真夏の青空のようでやっぱり否定できない
9
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いちにのパッパ
真夏日に大音量で鳴りひびく蝉のマーチで市民プールへ
3
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カラタチ
「駆け落ちをしよう」と乗った山手線降りられずただ手をつないでる
5
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カラタチ
終電の時間はちゃんと調べてる ギリギリで乗り遅れるために
7
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牛隆佑
どの家にも花瓶があると信じているあなたはとてもとてもいい人
6
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詠み人知らず
今生で選べる道の一本は 地獄のドアに直結してる
5
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恣翁
寝る母の衾の窪みに 月光の 掬はるるほど 満ち溢れけり
26
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紫苑
肩ぐちに噛みつくごとき日輪とはつあきの覇を競うてをりぬ
10
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falcon
骨もなき墓前に皺む手をあはせ祈る老婆にはつ秋の風
19
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falcon
幾万の命にかへて手にしたる平和を子らにいかに伝へむ
15
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falcon
歌をもて戦意鼓舞して若者を死に追いやりし歌人ありけり
10
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只野ハル
泥酔に帰巣本能勝るらし目覚め床の天井で知る
6
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もぢずり
鋭さにうなだれ歩くつま先の外の世界はおぼろなる闇
2
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もぢずり
窓開けて痛ましをれば化身のごと歓び澄めるさえづり充ち来
3
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浅草大将
国の護り破らるるとも山青く河澄みてあり在りて変はらず
14
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紫苑
きれぎれの玉音分かず目あぐれば疎開の海はあをしとぞ聞く
17
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芳立
熊谷のまち焼かれたり民草のあふぎ雲居の声をきく日に
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