芳立のお気に入りの歌一覧
あまおう
「お子さんは、いるんですか?」と聞くきみは冥王星より外側のひと
33
もっと見る
もぉりもり
かぐわしい風ひとつずつ並べゆく波止場のヨットが保つ夕暮れ
5
もっと見る
もぉりもり
香ばしい光をかじるトーストのうえにも薄く降りる秋空
6
もっと見る
もぉりもり
耳鳴りの行方を追えばわたくしの頭蓋にひとつ星が流れる
3
もっと見る
もぉりもり
おはかには誰もいなくて新緑に染められているわたしの小舟
2
もっと見る
もぉりもり
この家の窓はいつでも青空の青の響きにふるえていました
3
もっと見る
もぉりもり
この夜の螺子にあなたはルビをふるやさしいよるがはじまってゆく
8
もっと見る
白亜
ゆるらかな傷の曲線やはらかに撫でらるるとき硝子は照る
8
もっと見る
浅草大将
刈りとりて餅の千個もつくらばや飽食の世のよもぎ生の庭
9
もっと見る
浅草大将
けふ夏のたつたの山のなほきるは春の形見の一重がすみか
9
もっと見る
あまおう
三日月の腰の辺りを引き寄せて意外に細く柔らかいこと
35
もっと見る
紫苑
垣間みるスポーツ紙あり君のさとは藤のさかりと今ぞ知りぬる
13
もっと見る
聴雨
待ちわびし下弦の月のいづる頃秘め咲く花の露ぞこぼるる
13
もっと見る
浅草大将
君のなきこの隊列をみちびけば旗にはひかる風のおもしも
14
もっと見る
紫苑
濃みどりの歌誌ひらきをりそのかみに若人ひとり逝きしとふ日を
19
もっと見る
聴雨
魂きはる命と知りてさみどりの春より夏へかはる日に逝く
11
もっと見る
只野ハル
また今日も食べたくないと言う母にまた今日も言うもう一口と
6
もっと見る
聴雨
花ひけばぷつりと音の立つ如く艶かしかり恋の散りぎは
16
もっと見る
浅草大将
ひたぶるに笑ひの種をまき伸二身をうくれれは奏でやもせず
17
もっと見る
只野ハル
デイケアのない日は日長横になる母の目脂を父拭いおり
9
もっと見る
[1]
<<
20
|
21
|
22
|
23
|
24
|
25
|
26
|
27
|
28
|
29
|
30
>>
[484]