山桃のお気に入りの歌一覧
羽
含羞がひろがる胸の夕焼けにかすめとられる柿の実ひとつ
13
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羽
彼方には波のくだける音のして夜には海をおさえきれない
11
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光源氏
吹く風も散る花もなき川の瀬にひとりたたずむ淡きまどろみ
13
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ことり
きりきりと真昼の晴天碧瑠璃の奈落の底を見てしまいたり
4
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ことり
大空が倒れかかっているようで無言の窓が薄目を開く
6
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只野ハル
脚本も演技も最低独り芝居の雨の夜傘を捨てる
3
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紫苑
春キャベツのさっくり切れる清しさは心の奥の柔らかい場所
20
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紫苑
青空に憧れつつ吾は地に棲みてその蒼いろを一滴受くる
20
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有為
おおいぬも勇者も雨に瀟瀟と今宵はやすめ冬の星の座
6
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たんぽぽすずめ。
虹を追う子に振り向かば来た道を戻りたくなる 眼鏡橋の上
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山本克夫
空には届きそうもない指先を遮って飛んでゆく羽根のある者達
3
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笑能子
重なった縁が晴らす憂さなれば背筋を伸ばし活きるが返し
3
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詠み人知らず
古の意味を知りたい言の葉は例えば愛でどうしても愛
3
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falcon
ことづてはありやと問ひし人ありき茜の空に雁渡り來る
17
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falcon
くれなゐはもみぢ葉そむる夕時雨おもひぞはてぬふるさとの秋
13
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falcon
南天の実をくはへさる鵯を君連れ去りし人と憎みき
7
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falcon
木づたひに目白の羽風すぎゆけばもとの靜寂にただ紅椿
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やすむ
緊張の糸の太さを知ったのは切れたそいつを地面で見たとき
5
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やすむ
今はまだ知らぬ場所から流れくるこの世の果てでそうめんを待つ
8
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やすむ
最後までいついてくれたカナリアも放し数分後の未来に耐える
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