住川幸のお気に入りの歌一覧
葛山葛粉
耐えかねて落下してゆく一冊の重さを君が知ることはない
4
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葛山葛粉
鱗粉が肺に入って身体から雨の匂いを漂わせてる
5
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河のほとり
夕影にただ幻と見るものは風に零るるはちす葉の露
11
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ゆうくん
返り梅雨 紫陽花空に帰るため 雨描いてよ 虹の航路を
2
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アンリ ミネ
星の列に並び迷えば「ジョバンニの呼ぶ声がする。戻らなくっちゃ。」
5
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もぢずり
夏空を雲渡りゆく泣くべきか言祝ぐべきか心痛みて
3
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もぢずり
安んじて親の往きたる門に入るをかなし児こそは黄泉へ先んず
5
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市川ありさ
この先はガードレールのない崖と美しい海ひとりが好きだ
7
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けい
ざわめきのカフェの片隅讀みふける一列の文字が腦理をめぐる
6
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氷魚
置き去りにされた青空端っこで雨のしずくを拭い続ける
11
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キタハラ
天の川くらき流れにきらきらと漂ふ千の往復書簡
13
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ゆうくん
夏風の ペーパー細工 昼顔に 雨 水彩の青を描いて
2
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河のほとり
夢をだに頼みしものを臥せばかつ明けたる夏の夜のみじかさ
14
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詠み人知らず
あかずとは飽きないことと書かれたる頁が踊る少女の指先
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市川ありさ
ひまわりが乱雑に咲く近未来このまま君をなくすのは嫌
3
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本間紫織
喉鳴らし活水ひたり染み込ませ熱した夏を泳ぎ始める
3
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薫智
もう何もなかったことにできなくて次の季節にゆくしかなくて
7
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あまおう
あの夏にきみが残した氷には味も香りも何もなかった
13
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紫苑
さざ波の真砂を愛撫するところ大地と海の境目はなく
14
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ことほぎ
久方に鯨の唄を丸呑みて 徒然忘る九十九の記憶
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