山桃のお気に入りの歌一覧
只野ハル
岸辺覆う霜川面に朝靄鴨の群れ浮かび鷺立つを見る
4
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詠み人知らず
濡れている睫にそっと指落とし君の作った隙間に埋もれる
2
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車男
憤ることさえ無駄と知れりしが裸の枝に寄る群雀
9
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詠み人知らず
ジャムを塗る記憶丸ごとこの世から抹殺すべくパン放りこむ
2
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栞
きみといた月日と同じ時が過ぎようやくきみの不在に慣れる
14
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四季野 遊
丑三つに心彷徨う冬の野は霜の柱の宮こそ雅
9
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悠々
寝たきりのおふくろの糞を掻き出せば爪に残りし命の匂い
12
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四季野 遊
冬桜春の噂も艶やかに眠れぬ夜は花を数えし
11
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悠々
こがらしに吹かれて街を飛んでいる季節はずれの俺もたんぽぽ
15
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たんぽぽすずめ。
日曜の小夜の甘えを月曜の出会いに消して 翼の如く
7
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浅草大将
今宵また歌を詠みつつ汲む酒は身を暖めつ心燃やしつ
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紫苑
罪と蜜 張りつめた弦の切れるゆえアンビバレンツを抱えて疾る
12
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黒須牡丹
冷えた殻 脱ぎ捨て湯浴み たゆたえば寝の国まではあともう少し
4
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新田瑛
だんだんと吐息がきこえなくなってわたしのなかにつもる銀色
4
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bgvillea
復り路急ぎ鈴音は鳴らねども過ぐの山裾君逢ふ心地
4
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bgvillea
心裡くろぐろ揺るに誰をかも思ふ日よりはひとり籠もらむ
3
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bgvillea
出し待ちの文の間に打ち詰めば離れゆく音にも耳塞ぐ頃
4
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bgvillea
生まれよしさだめしよしもな在りそと答ふ吾こそよしを欲すれば
2
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たんぽぽすずめ。
月曜の憂い濾過して一滴の真水に眠る 日曜の小夜
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紫苑
風わたる芦の中洲に白鷺は雪花石膏のごと匂ひ立つ
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