平 美盛のお気に入りの歌一覧
紫苑
見えぬ手をたづさへ行かな終末の篝火燃ゆるこの夜の果て
18
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浅草大将
振り向かず去りゆく君は陽炎のはかなく消えし夏の恋人
21
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浅草大将
しのふればをのこ姿にありきぬの宝塚女の君がわかき日
17
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垂々
残像を消すために行く こっぴどくフラれた店に違う男と
34
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リンダ
柔らかき乳房をほこる歳がすぎ色白だけを誉めてもらえる
13
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若楓
ささやかな縁の淵を漫ろ来て雨に打たれて二人傘なし
21
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日央
薄闇に浮かぶ白花 烏瓜 一夜の夢に潤みたるかな
21
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日央
寄せて帰す波の耀ひ耳遠く 吹きたる風と月の涼しさ
33
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粕春大君
潤へる土の命に生けらるるこの五体をば地にぞ投げたき
25
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向日葵
帰り路に立ち寄るスーパー幼子の声我を呼ぶ姪と重なり
14
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卯月
沈黙の重さをいだき少年は己の影の名前を探す
12
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虹雲
今生の夏の光を抱き閉じる夕顔の花のあたりの静けさ
18
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島祝
長き夜に涙もかれて明けぬればなべて草葉に露の白玉
23
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きりあ
その時に網膜剥離完治した母は心の目でものを見た
10
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きりあ
鉛筆画さらさらと描く人の手に木の香が揺れる夏は半ばに
27
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有為
現身の世しも短し法師蝉ころもはすてて命をうたふ
10
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詠み人知らず
いつのまに八月だったカレンダー時は私を置いてきぼりに
7
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詠み人知らず
空蝉は命存在した証人が残すは骨と思い出
8
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たんぽぽすずめ。
道脇に碧き星つぶ散りばめる桔梗と抱く秋の朝風
23
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やねうらねこ
南へと発つときを待つ子つばめのほとりに浮かぶまひるまの月
7
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