虹雲のお気に入りの歌一覧
佐々一竹
向日葵のかけらを抱いた青年はあの夏の日の表情のまま
7
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たんぽぽすずめ。
十屯の 荷揚げを終えて 七人の汗を真夏の 雲へ捧げむ
13
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佐々一竹
カルデラの碧き鏡が輝きて外輪山は目を覚ましたり
2
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詠み人知らず
暑そうにうな垂れている切花に氷をひとつ 元気におなりよ
10
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詠み人知らず
明けきらぬ梅雨を衣の裾に載せつつも祝詞の声は曇らず
1
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佐々一竹
緩慢な時溢れおりアラームは鳴りっぱなしで電池が尽きる
8
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さる
友人の 孫誕生を ともに祝ふ ガラス越しにみる 小さきいのち
4
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たんぽぽすずめ。
よろめいた人を支えた優しさは宇宙を巡り おそらく戻る
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佐々一竹
鞦韆がまだゆれている君はもうずいぶんまえに降りた筈だが
14
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さる
硯出し 墨を磨る音 楽しみに 筆を執らずに ひたすらに磨る
5
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さる
上野なる 不忍の池 水鳥の 群れて餌食む 小雨降るなか
2
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山本克夫
缶コーラのプルトップ引けばまあたらしい夏の音がはじけて
3
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佐々一竹
挽きたてのコーヒー豆の香が溢れ心おきなく独り占めする
6
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詠み人知らず
重き雨 重き青空 重き雲 照らしたまえよ 三線の音
4
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さる
葉の上に 水玉三つ ころころと 雨の日楽し 睡蓮眺め
4
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さる
捨てがたき あなたの文の 便箋が 赤茶けた色 昭和の匂ひ
6
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さる
正座して 写経するなり わがこころ 梅雨空のごと 汚れは取れぬ
5
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詠み人知らず
日本語が滅びるという本買うか買わないでおくかじっと文字見る
2
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紫苑
鈴懸の梢にあそぶつばさ持たず洋書ひもときし学舎の夏
6
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falcon
夏が来て遠き戦を父語る 誰がためなりやいまだ知らずと
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