朝野沙耶のお気に入りの歌一覧
うすべに
ほろにがく菜の花そえて 味噌汁に春をちらせたしあわせな夜
12
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睡密堂
右側にかたむきながらおそらくはあちらが春でございと案山子
14
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草木藍
花色は薄暮の空に溶けゆけどほのかに匂ふ梅の香やさし
12
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横井 信
ゆっくりと過ごす時間は小説のページを捲るペースで測る
10
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みそ
ゼロ距離で鼓膜を揺らす君の声 離れてるのも、たまには良いね
8
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美生子
亡父との最後の会話今もなお思い出せずに十三回忌
12
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灰色猫
会いたいと月に腰かけ泣く人がいるから人は月へ行くのか
9
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灰色猫
空にあるすべての星を覚えよう夢中で宇宙と共に生きよう
7
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茂作
あいみても昔は遠くなりにけり ともに老けたと笑ふともがら
15
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滝川昌之
薄汚れ路肩の雪はすぐ消えず忘れた頃に人知れず去る
17
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うすべに
ささくれた心濡らして冬の雨 明日はいい日と呪文をかける
13
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滝川昌之
雪道のたどる轍のありがたさ先人たちの足跡を踏み
17
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美生子
入院の夫はもつと寒かろと一人の居間のストーブを消す
13
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KEN
冬桜春の隣は寂しさ隣 花一重やがては離る人と思ほえ
10
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KEN
つくり笑み 暦の春に降る雪をうれへ咲かせて桜爛漫
13
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恣翁
鮮やかな色の鱗の並ぶがに 波紋のごとく出づるマヌカン
13
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横井 信
まだ風の冷たい朝もポケットの中でやさしくスマホを握る
11
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茂作
消えのこる雪にまじりて咲きにけり くれなゐうすき梅のはつ花
16
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舞
積もりゆく白より白く みおもての憂いか笑みか聖マリア像
10
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へし切
この国の政治の質が問われている国の基が揺らぎ壊れる
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