詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
恣翁
唇を 引き攣らせては こめかみに 薄き汗さへ 浮かべし女人
15
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恣翁
古都照らす 月は昔と 変はらずに 女牆を越え 夜更けにぞ来し
22
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恣翁
ラディッシュの 紅おどる 玻璃の皿 たまにゃ食はせろ 俺は肉食
12
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恣翁
漁る海も打つ田もあらず石巻(悠々) 瓦礫も山の賑はひなるらむ(恣翁)
16
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恣翁
薫く香に 酔ひ痴れたれや 目を閉ぢて 女の鼻翼 絶えず震へり
13
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恣翁
夕闇は 潮の匂ひと 共に満ち 辺りに籠めて 二人を隠す
22
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恣翁
蓮っ葉な 鼻にかかりし 声ながら 睫毛の影は 薄く揺れたり
22
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恣翁
世の中に 放り出さるる 直前に 躊躇したるか 青春の意思
20
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恣翁
舟泊めし 渚日暮れて 果てしなし 天低れ月の 手に届くほど
16
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恣翁
日当たりの 好き廊下から 松林 越えて見下ろす 海は凪ぎけり
22
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恣翁
頁繰る 音すら消ゆる 圧力に 支配されたる 午後の図書館
29
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恣翁
しづの紐八十のちまたに解かまくも(光源氏)憂く惜しむべしくらう覚悟ぞ(恣翁)
8
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恣翁
かなしきや影もとどめぬ増鏡(光源氏) 秋の夜長に勇魚吸ひつらむ(恣翁)
12
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恣翁
消えぬらし宮居にかかる夜半の月(光源氏) 巨椋の池ぞ見る影もなき(恣翁)
14
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恣翁
今はただ夢見心地の伏見酒(光源氏) 明日は伏目のさけたき宿酔(恣翁)
14
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恣翁
千鳥鳴く賀茂の川原のゆふまぐれ(光源氏) 時代遅れの書生なりけり(恣翁)
10
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恣翁
竜胆は じくじくしたる 沼の辺に 夢見がちにぞ 佇みにける
15
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恣翁
沢沿ひの 藪の陰にや 鳥兜 紫の花 結びたるらむ
19
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恣翁
田村麻呂の 墓を訪ねて 下り行く 山科川に 曼珠沙華咲く
19
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恣翁
鎌なりの 光亡くせる 白き月 何も語らず 無憂に似たり
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