風蘭のお気に入りの歌一覧
甘子
意地悪な 入道雲のその後ろ 思いがけない 空の高さよ
3
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紫草
どうやってここまでやって来たかしら南国バナナの丸きをなぞる
11
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詠み人知らず
稀にしか望めないのが希望ゆえ ほとんど逢えない君が希望だ
11
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はな
八月に生まれた友が向日葵に飾られまぶしく嫁いでゆく日
9
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falcon
国こぞり絆といへば危ふきに胸さはぎする西の島風
9
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粕春大君
山のごと空を衝きけりわたつみの形なるとや巌の亀は
6
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聴雨
一人きて残る夕べの雨に触る心やはらかき風を詠みつつ
9
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恣翁
石段を 上りし寺の夏草に 隠れて咲ける赤き鶏頭
33
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詠み人知らず
ほらねって白い貝殻をくれたっけ波音聞こえるひきだしの中
5
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詠み人知らず
胸を傷め思い溜めても成すな恋 成さぬ美学を甘んじ受ける
7
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紫苑
希みなきルサンチマンに身をよじる 魚眼レンズにひずむ東京
5
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紫苑
小夜ふけて梢をわたるまつ風にむかしの月の思ひいづるかな
7
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いちにのパッパ
窓際に干しっぱなしのワイシャツが抜け殻そのもの夏季休暇中
7
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詠み人知らず
打ち寄せる小さき貝殻手のひらで海の匂いを微かにはなつ
12
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カラタチ
「必然」や「運命」なんて言葉とは無縁のクラゲみたいな恋さ
4
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カラタチ
薄雲が星を拭った新月の夜の暗さにひとり息する
4
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いちにのパッパ
最大の難はできるかどうかでなく何をすべきか分からないこと
2
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もぢずり
階段を寸暇惜しみて走り去る駅の影絵の汝が夢の跡
3
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もぢずり
秋の空同行ふたり歩む道朽ち葉も風も寂しからざる
5
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もぢずり
嘆きつつ登り行く身になほ子らのあれば負けまじ面影の坂
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