山桃のお気に入りの歌一覧
銀
深き夜もひそめた音のまぼろしに白衣離れ触れらるる皮膚
3
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銀
恐れさえ眠りつく頃国道をネオン・ビル・星・あたしが浮遊す
3
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銀
滴りし音より風の騒ぎよりそれはしずかな 呼吸の途切れ
6
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銀
触れないで愛することができますか胸の黒点彩れ銀杏
4
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銀
瞼閉じ聞けば雫の離れゆく葉の歌だけの夜の安堵よ
4
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銀
まなうらをぽつりぽつりと灯り合うああ ありがたき日の あって病床
2
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銀
こころまで光合成しているみたい燈し合うよに若菜手折れば
6
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あひる
早足で歩める我に從ひつ眞冬の影の 伸び伸び長し
4
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螢子
中天より湧き出るがごと牡丹雪窓のうちより眺めてをりぬ
9
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リンダ
沈黙をどこまで守るべきだろう抱き寄せられる時を待っている
11
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浅草大将
夜をうぢの山のさむしろ耐え難く月は片敷く雲の橋姫
6
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ケンイチ
安息の地は此処でないと知りつつも外套に染む寒気を降ろす
4
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あひる
まだ暗き厨で若菜の鬻を炊く湯氣もかぐはし正月七日
4
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しろいろ
解のない平面幾何は燃えていく(たったひとつの嘘をください)
12
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海月琉珠
果実より先に色づく葉にそっと命を灌ぐ冬の陽光
10
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花信
暁のひかりよそそげ つゆしげき野を背に倒るるわたしに命を
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花信
天高く十六弦の音のぼりゆく知らぬ時代の景色を見せつつ
6
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花信
人と話すただそれだけのことだけで五感がふたたび世界を染めゆく
12
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花信
踏み切りはこの世あの世の境なり列車の背中見送り続けて
4
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花信
倍音の満ちわたる堂とせみの声ひとつの季節がようやく過ぎぬ
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