矢車菊のお気に入りの歌一覧
野々花
摘みたての四つ葉挟んだ文庫本祈りのように両手で閉じる
27
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inosann
定まらぬ押しては引いてく雨足に浮沈な人生重ねている朝
24
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千映
図書館であなたが立ったそのすきにそっと四つ葉の栞を挟む
22
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林林
閉ざされた扉の向こう「助けて」の声には声でしか応え得ず
28
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野々花
相聞歌送り合いたる男性もなくひとり数える姫沙羅の花
28
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桃湖
いきるって愛って何かを考えるのはもうよそうと思った二十歳
8
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コーヤ
鳳仙花熟した果実とびちって幸せ探しの旅に出かける
21
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千映
芋餅に「懐かしいね」と箸すすむ母の時代のおやつの一つ
15
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片井俊二
はつ夏の木洩れ日を背に躍らせて何を奏でる二匹のアゲハ
11
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まあさ
子らの声 聞こえぬ朝の 通学路 静かに台風 近づく気配
25
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秋日好
明朝は花の祭に赴くに薪能観る逃避の深夜
20
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只野ハル
廃線は敗線とも書けるモータリゼーションに対しての、でもね
15
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只野ハル
代り映えのせぬ今日の終わりにひとりいつものビールを飲んでいる
21
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灰色猫
先駆者に学びながらも常識を常に破壊す狂人であれ
18
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灰色猫
雨靴と水たまりとが出会うとき幼心はよみがえりをり
21
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灰色猫
人の目を気にして生きる悲しいね虚構に生きる人形だよね
18
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詠み人知らず
恋侘ぶる 涙の露は人知れず 胸の内にぞ 沁みてありける
18
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千映
パソコンの横に置きたいフラワーファンたった一年で動きを忘れ
10
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舞
梅雨過ぎていかにか越さん夏の日を怖れて向かう半夏生かな
13
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夢士
雨上がり雲たなびきて山青く東北道や梅雨の夕映え
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