恣翁のお気に入りの歌一覧
falcon
神の手の鳩は放たれ海を越へ南十字の下に憩へり
9
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falcon
いつになくパン焼く朝に鳥の歌のせてかをれる風のいろ濃き
10
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のんぼう
キュー握る眼差しくらい、真剣に私を見てはくれないのよね。
3
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みやこうまし
この頃はしづけくものを見むとするカメラ持たずに花と向き合う
13
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みやこうまし
年旧りて一人出歩く気楽さに少し慣れたり樹花と戯る
7
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紫草
夏初月瞼に薄き紅のせて幼女のように姑は駈けゆく
16
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紫草
肉体は止まり歪み沈みゆく無音無色の静謐な午前
14
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詠み人知らず
通学路 遅れて向かう 子の背へと 頑張ってねと 無声のエール
5
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佐藤晴
脱皮するように剥がれてきた夢を大人になったと笑う苦さよ
8
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詠み人知らず
幾年を酒に浸つて早緑の梅はそろりと琥珀に染まる
9
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たみ
ちゅら海の魂を宿せし浜サンゴ カラロカラロロ祈り果てなく
8
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たみ
烏龍茶 香馥郁と甘露なり 海わたりくる友の心よ
5
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工藤吉生
母の日にわが子がくれし似顔絵を居間に飾りて幸せ感ず
5
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工藤吉生
自作こそ最高であると思ったりいや最悪だと感じられたり
11
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いちにのパッパ
春風と流れる景色と君の声お迎え帰りの長い下り道
4
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只野ハル
デーゲーム中継聞きつブリのアラ時間を掛けてじっくり焼いた
5
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光本博
麗日春風好 逍遥坐柳陰 江村無客至 夢裏聴鳴禽
11
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半格斎
春霞いまや盛りと咲く花に終はりあるとは思へない朝
16
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詠み人知らず
いただいた 筍山盛り たきましたこの幸せを 誰にあげよう
6
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そらの珊瑚
虎猫と眺める空にやる気ないメザシのようなこいのぼり
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