bellのお気に入りの歌一覧
紫苑
身のうちに巣喰う白蛇の蠢きを視つつ青菜に刃を落としけり
10
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紫苑
水仙は手折りえぬほど凛として愛するものの責任を問ふ
15
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螢子
積もる雪巻上げ唸るこの風も悲しみ背負う我にやさしい
13
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紫苑
群雲の飛びゆくままにボレアスの猛き愛撫を総身に受くる
12
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詠み人知らず
恋だとか愛だとかいうさびしさに二度と私をまきこまないで
6
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詠み人知らず
独り身であったろうかと錯覚す日の寝室に香るくちなし
5
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詠み人知らず
おさなさという残酷に耐えかねて引きちぎられたボタンの揺らぎ
2
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詠み人知らず
ただしさを求めて旅に出た君の迷いを知らすあじさいのいろ
5
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詠み人知らず
何もかも捨てておいでと言う人へ「いってきます」は別れの言葉
4
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詠み人知らず
もう今は夢にでてきた君の手を握りかえせるほど大人です
5
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詠み人知らず
かなしみの底を焦がして焼くプリン君の口にはきっと合わない
13
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詠み人知らず
ひなたでは咲けない花は移植する秩序に沿って進む席替え
6
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詠み人知らず
みなづきの深夜に響く着信が雨にまぎれて復讐を告ぐ
6
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詠み人知らず
あさがおの蔓ゆうるりとまきつけて最期の朝の予行練習
5
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詠み人知らず
ああここで散った希望もあるのだろう鉄の棘は芽吹きはしない
8
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Kantの娘
自由とは経済と自我を確立し洗濯物をたたんでからです
19
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Kantの娘
祝い箸置いて看取りの病室は白い光の差して輝く
28
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山桃
我が身にはおほけなくも相応ひたり小さき神の愛しく思ほゆ
3
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8月24日生まれ
行く年が残した傷を癒しつつ 新たに開けるパンドラの箱
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紫苑
ひとすぢの光射すうつはに硝子玉ひとつ落とせば響く(ti amo)
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