詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
恣翁
立葵 その薄紅に 浮かびけり 盆提灯の 儚げな色
21
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恣翁
張り切った 乳房与へて 上気せし 顔に微かに 得意げな色
21
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恣翁
血色の 好き頬に射す 木洩れ陽に 微かな産毛 反射して見ゆ
13
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恣翁
池の面に 逆さに映る 黒き樹陰 夏の微風に 刹那さざめく
13
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恣翁
無機質な 抑揚のなき 看護師の 順番を呼ぶ 声響きたり
17
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恣翁
横顔を 見せて伏眼の ゴシックの 彫刻のごと 立ちて待つ女
13
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恣翁
七月の 街並の上 炎天は 息を潜めて 重く覆へり
13
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恣翁
繊細な 少女と元気な 母親の 敏き感性を 併せ持つ女
13
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恣翁
午過ぎの 微風に槐 戦ぎては 光と影を 斑に落とす
19
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恣翁
喧騒や 遠慮がちなる 電飾を 圧して空の 夜に沈めり
19
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恣翁
掌を 返すがごとく 誼みすら 土に棄てつる 慣らひ浅まし
9
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恣翁
下駄の音に 谺を返す 石畳 しんとせし夜 銀河懸かれり
21
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恣翁
声に出し 調子取るべき 乱吟を 心地違へて 操觚適はず
13
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恣翁
孤独やは 望まざりける 此の地にて 氷心嘯歌 炎暑静めむ
13
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恣翁
遡る 艀の残す 横波の 水面灼けたる トタン板かも
13
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恣翁
日に焼けし 築地に垂るる 合歓の花 盛り過ぐるも 赤く毛羽立つ
21
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恣翁
末枯れたる 接骨木の実の 俯きて 溜め井の水に 錆び付きたりぬ
19
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恣翁
麝香やは 石に滲みたる 神聖に 官能を刺す 希臘彫刻
13
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恣翁
西日射す 下宿の軒に 短冊を だらり下げけり 玻璃の風鈴
22
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恣翁
こめかみに 梅干し貼った 婆さんが 店番してた 町の駄菓子屋
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