猿ノ丞狂介のお気に入りの歌一覧
詠み人知らず
名にし負ふ吉野さくらにゆき迷ふま幸くありし九重のころ
16
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山桃
めぐりくる春はたかきへふるものかしめり雪ふみ空を仰げる
19
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山桃
立つ春や胸さみどりに灯しして蘇りなむ大地おこすひと
12
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さる
わが友の逝きて五年経ちぬれば「ほな」と言ひたり最期のことば
7
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狭霧
あしひきの山は裾濃に霞おび春立つ朝は朗らに明けぬ
14
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狭霧
結い上げしみどりの髪に散る雪の白きに勝る汝がうなじかな
17
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狭霧
吹く風は頬を刺すとも寒明けの空におぼめく細き月影
12
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狭霧
汀より氷解けぬる籠沼の水温む頃となりにけるかな
10
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狭霧
早春の野の浅緑寄り見れば蕾も固き蕗の董かな
8
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狭霧
ぶり返す寒さに衣重ぬればむべ着更着と二月を言うらむ
9
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ケンイチ
わか草の蘇るごと風のなか誘われ往く果てなき地平
9
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詠み人知らず
冬芝の綿踏むごとき歩みかな雲ふみわたる人し偲はゆ
23
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狭霧
餅つく夜小暗き庵に臼据えて捏ねるうちにも餅は丸まる
3
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狭霧
冬晴れに揺らめき立てる凍て蝶の薄黄の羽根の色の侘しさ
8
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狭霧
新しき年の始めを寿ぎて奏でる楽に手拍子添えぬ
6
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さる
天覆ふ新燃岳の噴煙に大地の怒りただ身震はせ
9
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加祢
ふく風の音に揺らぎてもしなやかなさといもの葉に露ころがれり
23
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加祢
梅の花香のなかりせばもの思ふこともあらずに過ぎにしものを
23
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紫苑
明けやらぬ野にひとすぢの梅が香をたどりても見む春のかよひ路
19
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狭霧
立ち渡る朝靄白き川の面に浮き寝の鳥の影は霞みぬ
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