恣翁のお気に入りの歌一覧
桜園
雨まちて植えし菜花に晩秋の雨の優しくふりそそぎたり
23
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詠み人知らず
旅がてら京の独居を訪れる 妻を思って片付けぬ部屋
10
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桜園
白鷺は寂しからぬやひこばえの青田の中に片足にたつ
17
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紫苑
襠ほどの肩上げをせし緋赤なる晴れ着の稚児の社にあそぶ
3
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南 骸骨
すすきの穂首に巻き付く蟷螂の卵を揺らす役目を負いし
1
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南 骸骨
蜘蛛の巣に垂れし残骸変わらねばきゃつの安否を気にしてる朝
12
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紙魚
駆け込んだ駅のトイレに棄てられし妊娠検査薬の空き箱
5
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たんぽぽすずめ。
いつであれ枯れてまた萌ゆ草にさへ花の咲きしを歳ふえて知る
11
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光源氏
冬の夜の暗き寢屋戸で泣き伏せどやがて夢見の春が來るらむ
17
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たんぽぽすずめ。
古民家の窓灯だけ浮く里の名は神隠しとふ横浜市なり
11
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詠み人知らず
実はもう抑うつ気分この時分 印刷ものは許せぬ賀状
10
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詩月恵
あなたとの明日を暗示するような重たい雲をひとり見上げる
8
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白亜
ビル群のラインおぼろげ ほろほろと明日を消しゆく雨の脚かな
16
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白亜
ゆくすゑを問はずや雨つぶ 幾すぢも硝子の上に跡を残せど
12
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白亜
珈琲を飲みをはるころ まなこゐにつかれとぬくみのふつと交じりをり
8
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みやこうまし
しぐれ来て京の町並み灰色に雨と絡みつ雲影走る
14
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もぢずり
いづこをかさまよひあらむなが魂はもどれよ庭に青きはなさく
3
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白亜
なによりもたしかなるかな 雨の香の窓辺にて待つひとのぬくもり
9
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詠み人知らず
縁石の高さ半分吹き溜まる 暖色系の落ち葉はキレイ
13
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詠み人知らず
ワークシャツ上にパーカー羽織るかと悩む間もなくダウンの時節
8
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