滝川昌之のお気に入りの歌一覧
秋日好
雄雉の小麦畑の只中に顔を出して夏は来にけり
19
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舞
若鮎の瀬昇る如くヂャージ着て校庭駆ける子供らの声
6
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び わ
夕陽さしまつばぼたんがピンク色陽沈むにつれ花ビラ閉じて
4
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煩悩
豊穣を高く高くと祈願して梅雨空へと空砲を撃つ
7
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KEN
久方の洋を見つめし朱の薔薇のひとよの露を包み峰風
10
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へし切
人にこそ企業は支えられしものを忘れし企業に明日は見えない
18
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bgvillea
報はれぬものの寄せたる此の岸のさざれ名付けむいろはひふみよ
8
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横井 信
灰色のトンネル抜けて夏色に染められてゆく木洩れ陽の道
12
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あさみゆき
「先生と話すとなんか癒される」そのひと言に私も癒される
6
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へし切
待ちかねてはや咲き初めし立葵うす紅色の頬つたふ雨
23
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リクシアナ
年輪を読みて我が身に重ねれば四半世紀も三寸の春
22
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詠み人知らず
言の葉とだえし缶詰こじあけむ オープンカーなんでしょ、これ
3
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恣翁
露含む菖蒲の背に 雨上がり 碧く寝そべる東山かな
20
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煩悩
つるつると左耳から右耳へ通過してゆく流しそうめん
7
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詠み人知らず
「読んだよ」とイヤホン外しつ玄関を開ける彼の目いたずらっ子に
8
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千映
茂る葉は夏色なりて高速のバスもガイドも乗客までも
14
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糀
憧れの歌手のライブに少しでも嫌いな人とは行きたくないの
5
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聴雨
暮れなづむ床間に闇のおとづれて行灯に灯を供す指さき
9
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藍子
白き球行ったり来たりの応酬に球技大会歓声大きく
10
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舞
みどり葉の優し木漏れ日ゆらゆらと揺れて照らさる花楽しげに
7
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