滝川昌之のお気に入りの歌一覧
千百
鍵をかけた 記憶の中で 桜桃の その唇を 舌で転がす
2
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詠み人知らず
年齢に逆らう脳の癖がある無駄と知りつつ意地で生きてく
15
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詠み人知らず
夏の夜のエレベエタアが天国のようなライトで 私も羽虫
4
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雪柊
急流に怯える吾子を胸に抱き足踏み入れる炎天下の川
13
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雪柊
虹鱒に串打ちながら殺生を吾子に説きたる炎天下の川
14
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falcon
猛暑日の続く銀座の交差点南京ことばの熱く響ける
11
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可不可
頬あつく困ったなって思ったら 夕陽が二人を染めてくれた
12
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詠み人知らず
百六十八番の烟草くださいと云ふ滑舌は緊張氣味だ
6
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とはと
キミ、と書き話し言葉で綴る夜の夕餉遅くに恋が欠伸し
8
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とはと
さてかえる相対しては両の目にいい訳写し酔いに水差し
4
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とはと
小光のマス目浸して筆を置き返し読んでは飽きて月食べ
4
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とはと
ささのはと唱え動かし鳴る首の骨の心地が庭を描かせ
3
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朝野沙耶
己が想ひ遣らずの雨は露知らず蝉の音背負ふ君は假初
6
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朝野沙耶
破れゆく幼き頃の純粋は矛盾だらけの街にのまれて
9
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河のほとり
村雨に袖の露けさまさりつつ一人ながむる暁の窓
15
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バロンマン
日ごと夜ごと見ゆる姿は変われども月はいつでも満月で在り
13
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煩悩
君が掴んだ雪がいつの間にか氷となって海の家に住む
5
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秋日好
険とれたにんまり笑顔で目を開くもう大丈夫とやっと思える
12
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舞
生くための糧となるべき夢を食み満ちることなく日々の消えゆく
11
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荒野のペンギン
命さえ惜しまぬほどの鳴き声が八日目の朝ハタと止まった
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