滝川昌之のお気に入りの歌一覧
バロンマン
星座のこと滔々と語る旧友に会いたくなりし満天の星空
14
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藤久崇
国民の うえも知らずて 思いなく 我が世は絶えぬ 盛りと思いて
17
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舞
健やかな少女の脚や二の腕の小麦色なる日に焼けし跡
9
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び わ
蜂がきて百日紅ゆれ涼しげにふわりふわりと何かを求め
10
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吉野 鮎
白燈すどくだみの群刈られゆき想ひ殘り香 法師つくつく
13
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吉野 鮎
逝きし汝の夢に目覺めしあかときを微かひぐらしかなかなかな沁み
13
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つちだゆういち
抱きしめて掌這わせ味わえば君は目を閉じニャンと啼く
11
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聴雨
街灯も月影もなき闇のまどひたすら待てど遠きあかつき
15
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KEN
思ひ草尾花の若穗立つ影に秋露怯えつ祕めて寄り添ひ
16
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聴雨
裏木戸を訪ねし猫の鳴く声に姿おもひてしばし聴きゐる
14
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夢士
巣立ち行く子と飲むビール遠花火浴衣の君を連れ来るはいつ
17
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詠み人知らず
一際の艶めく笑みを向けられて 痛みならざる疼き走りぬ
19
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詠み人知らず
古ゆ 連綿と継ぐ祭りさへ 取りやめさする酷暑なるかな
20
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詠み人知らず
今は早 面すらおぼろ 恨めしき思い出の人 遠くなりけり
11
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夢士
バット手に日焼けの顔は皆元気真昼の電車は夏休みなり
12
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恋葉
暗記するほど読み返した本の街本棚の中に入口がある
2
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荒野のペンギン
太陽が四十一度となる狂気ハチのムサシが勝てぬも道理
5
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へし切
あつき日にねがひし程は立ち昇る雲ひとむらの夕立の空
24
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只野ハル
大暑の日41度1分とは出来過ぎすぎて対処できない
9
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ひよこ豆
悠然と千歳を生きる大けやき全てを見つめ全て受け入れ
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