日置鳩子のお気に入りの歌一覧
ラベンダー
空見上げ 陽の眩しさを 感じつつ 色染まる葉に 煌めきを見る
19
もっと見る
詠み人知らず
月明かり 銀の道行く柴犬の お尻に惹かれて ままならぬ夜
10
もっと見る
恣翁
斑染めに 露も惑はで寝間着にと 端切れに裁ちたる 萩の花摺り
18
もっと見る
吉野 鮎
俄かにや艷めく禿のくちびるのややに開けばのぞく舌先
20
もっと見る
南 骸骨
サンマ定食500円の店で別れを切り出す箸は止まらず
9
もっと見る
恣翁
アカマンマ 散り残りたる花の紅 水に寂しく映りたるかな
23
もっと見る
南 骸骨
チャーハンをゴツゴツ振って独り夜冷たい塩に刺さる匙取る
7
もっと見る
高見澤マツノ
元気ならそれでよかった 会いたいと期待しすぎた 猫を洗うよ
6
もっと見る
詠み人知らず
上からは押し潰されて下からは 突き上げられて横へはみ出す
26
もっと見る
ムラサキセロリ
ありあまる若さがにくい あまりない若さで青春する身にもなれ
18
もっと見る
@
冷藏庫のうなりが途切れる一瞬に魚は靜かに目を濁らせた
4
もっと見る
@
数千の死を踏みしめる足の裏 あなたは海にもう還れない
8
もっと見る
あなもと
文末に(笑)とついている僕には何も可笑しくはない
13
もっと見る
まつり
永遠にラストシーンを繰り返し残像ばかり愛してる日々
8
もっと見る
詠み人知らず
移動距離 千粁過ぎた頃 動く目的 分からなくなる
8
もっと見る
白黎
仕方なく鏡の前に立つときは暗い瞳の海を観ている
10
もっと見る
白黎
ぽっちゃりがいいの、と男は言うけれど 胸、尻、くびれでぽっちゃりだ、とか
9
もっと見る
祐鈴
きみのこと好きと思えどネルシャツの裾を入れたることは許せず。
12
もっと見る
夢士
霜月や夕陽沈みて落葉踏む急ぐ家路に北風小僧
21
もっと見る
千草ななせ
灰色の人間たちが息してる夢の終わりは世界の死である。
9
もっと見る
[1]
<<
12
|
13
|
14
|
15
|
16
|
17
|
18
|
19
|
20
|
21
|
22
>>
[83]